夕焼け小焼けでー石の鐘のこだまはーに寄せて

さつき

2008年08月04日 19:46

ブログを書くのがとんとご無沙汰になっていました。
記事を書こうとナガブロを開いてはみるものの、他の人の記事を読むほうが面白くて・・・ふと気づくと1~2時間・・「嗚呼、今日も記事を書けずじまい」なーんてことをここ2,3日繰り返していました

なのでなので、今日はまっしぐらに記事投稿!!

少し前の出来事になりますが・・・(だいぶ前かな)

娘が学校から配布された一枚のちらしを見て「平和のための信州・戦争展~語り継ぐ戦争~」に行ってきました。

7月25日から27日の3日間、トイーゴで開催されていたのですが、中でも初日に上映された「夕焼け小焼けでー石の鐘のこだまはー」というドキュメントが観たかったので早速出かけたのです。

このドキュメント映画の存在は映画“転校生 さよならあなた”日記ひがしざわさんの記事を読ませて頂いて知ったのですが、機会があったら是非観てみたいと思っていた作品でした。

戦時中に武器の材料として供出させられた鐘の代わりに吊り下げた大きな石がこの映画の主役です。
この石の鐘は信濃町の称名寺に今もかかっているのだそうです。

映画の中で称名寺御住職の佐々木五七子さんが「本当に平和が実感できるまでは、私は新しい鐘をつるすつもりはない」と仰っていました。
展示場に貼られた当時の写真に「父も兄も鐘も、もどってはこなかった」と書かれていて、その言葉から佐々木さんの深い悲しみや、こういう思いをしたからこその願いが強く伝わってくる思いがしました。

音が出せないこの石の鐘が、66年間私達の心に響かせたかったことは平和だったに違いないと思えるからこそ、言葉に出せる私達人間こそ声をあげなくてならない。ただ成り行きをみているだけの自分から、そろそろ卒業しなくてはと心に決めた日でした。

関連記事